10月定例研修会報告

 

【日  時】  2020102日(金) 19:1021:00

【テ ー マ】   新人フォローアップ研修

【講  師】  齋中 康人(古新町こころの診療所)

  下河 芳子(竜雲メンタルクリニック)

【参加者数】  18

 

 

●研修報告

 本研修は新人フォローアップ研修ということで、経験年数5年未満の方を対象とし、初めて顔を合わせるという人も多いため、まず初めに参加者全員による自己紹介から始まった。名前、所属、経験年数に加え、新型コロナウイルスのためステイホームとして自宅での過ごし方も踏まえて自己紹介し、緊張が程よく解れてからの研修のスタートとなった。

 

 まず、齋中氏より『香川県精神保健福祉士協会の概要と参画方法』についての説明があった。

当協会は19897月より県内PSW有志の手で香川PSW研究会が発足したところからスタートしている。2005年には、香川県精神保健福祉士協会と名称を変更した。2011年には、健全化推進委員会を発足し、更には健全化に向けたガイドライン作成委員会の発足により、今では毎年当協会がおこなう倫理に関する研修で必ず用いる『精神保健福祉士の倫理ガイドライン~私たちはこうありたい~』の作成にも至った。

続いて、協会運営に関しての紹介をおこない、今年度からの協会3カ年計画について触れた。2020年度のテーマとしては、「思考(創造)力、対話力、行動力の向上~PSW実践における思考(創造)力の深化~」としている。今年度より3年をかけて、この思考(創造)力、対話力、行動力の向上を中心として活動をおこなっていく計画だ。また、事業内容としてはこれまでもおこなってきた定例研修会の開催や、機関誌の発行、協会運営の情報開示・提供、他団体との連携に加え、新たにスーパービジョンの体制整備と協会員の相談窓口の設置に向けて動き出していると説明があった。

ここまでの話を通して、齋中氏からは「皆さんは“PSWとして”どのようなことを大切にしたいですか?」と問いかけた。「私たちはPSWとしてそれぞれの機関に所属している。しかし、そこでどのように活躍するかということが全てではない。自分がPSWとしてどうありたいかという像を実現する方法の一つとして所属機関の活動をしているに過ぎない。PSWとして成熟していくためには、所属機関のみの活動では成しえない。他の活動も含め、自分のありたいPSW像に近づけていってもらいたい。」と齋中氏からの呼びかけがあった。その感覚を持った上で、私たちは自身の所属機関のPSWでとどまるのではなく、PSWという職能団体に属している意識を持ち、それぞれがPSWとして大切にしたいことをしっかりと具体的に認識しておきたい。そのためには、当協会の活動に参加して横のつながりを持ち続け、孤立しないということが大切である。孤立してしまうと、安心して誰かに相談できなくなり、所属機関の中のやり方、さらには我流のやり方しか知らない状況に陥る…といった悪循環になってしまう。最悪の場合には倫理抵触問題を引き起こす可能性もある。

私たちは、仲間や横のつながりがあることで、互いに支えあえたり、葛藤を持ち続けたりすることが可能になる。また、顔の見える連携ができるようになると、自身が担当する患者さん・利用者さん等を安心してつなげられる先を広げることが可能となる。そして、自己研鑽の機会を得ることもでき、PSWとしてのアイデンティティの発見や、かかわりの点検が可能になる。更には、社会貢献として、行政や他の職能団体からの依頼を受けて所属機関外で活躍することや、PSWの社会的認知度や社会的評価・価値を上げる活動への参加につなげることができる。私たちは諸先輩方が築いてこられた今の社会的地位を、同じく受け継ぎ、そして更に良い状況に向けて私たちが変革し、次世代につなげていく使命がある。

 

続いて、当協会研修部長 下河氏から『香川県精神保健福祉士協会で行う研修会』をテーマに、当協会の定例研修会の全体像について説明をおこなった。定例研修会は、自己点検や所属を超え他機関のPSW仲間と語り合う場である。研修会はそれぞれテーマと明確な目的を設け、企画している。例えば、本研修会のテーマでもある『新人フォローアップ研修』では、「新人PSWを専門職団体として責任をもって育てる」ということを大事にしている。他にも、講義形式だけでなく、グループワーク等の手法も交えて意見交換しやすい形式を用いている。

研修部からは、「私たちPSWは共に育て合い、育ち合う。そのために研修会という場を活用してほしい」と参加者に呼びかけた。また、コロナ禍の今、新たな研修会の「カタチ」を目指したいと話した

さらに、日本精神保健福祉士協会の生涯研修制度についてもふれ、その中の基幹研修Ⅰ~Ⅲの紹介があった基幹研修Ⅰは高知県・徳島県・香川県にて輪番制で日本協会から委託開催しており、当協会でも開催することもある。ぜひHPをチェックし参加をご検討ください。

 

最後には意見交換の場を設けたり、齋中氏・下河氏の講演の間での小休憩の機会を取ったりしながら、初参加の方との交流をおこなった。

今回参加してくださった皆様、また、今回は参加ができなかったという協会員の皆様、今年度まだまだ研修の機会が残っています。ぜひご参加いただき、一緒に研鑽し、育ち合っていきましょう!

 

 

 

報告  松下 瑞季(地域活動支援センター クリマ)